ステルスアンバーバルブの移植

概要

車両法で方向指示器の色はアンバーと決められているので、 ユーロテール合法化のためには配線の変更とアンバーバルブの組み込みが必要です。 しかし、バックアップライト部分にアンバーバルブを組み込むと、 レンズ部分にオレンジ色が映り込み、野暮ったくなります。 私は半分を耐熱シルバーで塗装してオレンジ色を押さえていましたが、 最近、国産車用に「ステルスアンバー」等の市販銀色コートバルブがあることを知りました。 RAYBRIGでは クリアテールのレンズに色が映り込まないようにするバルブを発売しています。 しかしながら、EXPLORERのバックアップランプの口金形状(3156)はありません。 そのため、台座を加工して国内で手に入るバルブを装着することにしました。

材料・使用工具

加工方法

バルブ台座の分離

純正バルブの樹脂製台座とバルブ本体を分離します。 端子を伸ばし、側面のスリットをドライバなどでこじって広げながら引っ張ると抜けます。 バルブのガラスが割れることがあるので気を付けてください(写真でもちょっと割れています)。 握りつぶすと大けがしそうです。

バルブ台座の切断

取り外したら、樹脂の台座を切断します。上の写真の黄色い矢印のあたりが目安です。 私はリューターに切断砥石をつけて切りましたが、糸鋸・カッター等でも大丈夫でしょう。

市販バルブの取り付け

今度は「ステルスアンバーバルブ」を台座に取り付けます。 「W×3×16d」なるバルブの足(端子)を丁寧に伸ばします。 それを切断した台座に差し込み、端子を折り返して3156と同じ形状にます。 これで3156バルブとして利用できます。
ただし、ちゃんとはめこんでいるわけではないので、写真矢印部がグラグラです。 これでは、使っているうちに振動で折れてしまいそうですので、 接合部にパテを盛って補強します。 また、バルブの丸い部分は銀色ですが (写真ではフラッシュのせいでオレンジに見えていますが実物は銀色です)、 首の部分はオレンジ色です。 この部分がレンズに映るとオレンジ色が出てしまいますので銀色で塗装します。

パテ盛り&塗装

マスキングテープでマスクします。

パテを盛ります。 バルブは結構熱くなります。 念のためにエギゾースト用の「Holtz 耐熱シール剤 MH705」を使いました。 車用品屋で入手できます。 これは1000度の耐熱性がありますが、そこまで高温にはなりません。

パテ硬化後、ヤスリやデザインナイフ等でバリを取り、下地を調整します。 その後、パテで隠せなかったオレンジ色部分に耐熱シルバーをスプレーしました。 高温になるので耐熱ペイントじゃないと溶けます。 オレンジバルブに普通のシルバーペイントをしたときは一瞬で溶けました。
パテでオレンジ色の部分を完全に隠しておけばスプレーは要らないと思います。

完成

塗装が完全に乾いたらマスキングテープをはずして完成です。 バルブは台座にしっかり固定され、ぐらつきはありません。

装着図

写真では右に行けば行くほどオレンジ色が目立たなくなっているのがわかると思います。
ノーマルアンバー球 ノーマルアンバー球
半分を銀塗装
今回作った
ステルスアンバー球
 


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